腎臓は血液の老廃物をろ過したり、余分な水分を尿として排出させる役割を持っています。腎臓が機能しなくなると、体内の水分の調節が出来なくなります。人間の体は成人では約60%が水分ですから、この水分を調整出来なくなるという事はかなり困ることです。症状としてむくみが出たり、血液が浄化されずに体に老廃物が溜まって怠さや吐き気を伴うこともあります。

腎機能が完全に失われてしまった状態が腎不全で、こうなると2~3日に一度人工透析(腎臓の代わりをしてくれる医療機器を使って血液を浄化)を受けなければならなくなります。人工透析は一生続けなければならないので、生活にとても負担がかかります。そのような腎臓のリスクを減らすためにも人間ドックを受けることは意味があります。人間ドックを受けるか受けないかは自己判断に委ねられますし、既に病院にかかっているという人には意味がないかもしれません。

しかし、まだ病院などにもかかっていないけれども、何となく腎臓の機能不全から生じる症状に心当たりがあるというのであれば、受けておいた方が安心です。腎臓の人間ドックではどのような検査を行うかというと、血清総たんぱく質(TP)・尿素窒素・クレアチン(CRE)・eGFR値・尿酸(UA)・尿たんぱく・尿潜血などです。このうち、クレアチンの値は腎機能を見る時の指標になります。クレアチンはたんぱく質の代謝産物で、腎臓でろ過されて尿として排泄される物質です。

腎機能に異常がある場合にはクレアチンの値が高くなります。

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