人間ドックは予防医学と呼ばれる分野の医療サービスであり、その目的は病気の早期発見と早期治療です。しかしながらこの様な目的の達成は人間ドックを受診したという事実だけでは不十分であり、検査をした後で適切な行動に移る必要があります。例えば近年人気の高まっている日帰りで行うことができる人間ドックの場合には医師による結果の説明が後日になることが多いでしょう。そのため医師の説明を受けることなく報告書だけで終了することも少なくありません。

その様な報告書から必要な情報を読み取り、行動に移すことが出来る人であれば良いのですが、そうでない場合には情報を活用するための努力が難しいかもしれません。例えば人間ドックの結果として再検査の指示や要受診の指示が出た場合には速やかに医療機関にかかるという行動を起こす必要があります。この様な行動が出来なければ折角早期発見が出来ても治療に繋がらないために価値を活かすことが出来ていません。また経過観察と呼ばれている様子見の指示の場合でも、生活習慣の見直しなどで調整できる可能性が残されています。

その様な方法については医師や栄養士と相談することが予防医学の考え方からは必要とされています。そのため人間ドックを受けたという事実で満足するのではなく、そこからどうするのかをしっかりと考えて行動に移していくことこそ重要視すべきことであると言えるでしょう。この辺りについて不十分なケースがあると実にもったいないと言えます。

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