人間ドックと聞くと なんとなく仕切りが高いイメージがありますがそんなことはありません。体調が悪くならないとあまり気にしない 一番お世話になっている自分の体の声を聴くことが人間ドックです。種類も多種多様で、血液検査や血圧測定からはじまり胃カメラでの胃ガン検査 胸部X線写真での肺ガン検査などさまざまな検査があります。その中でも、脳の人間ドックとは、脳の中で起きている変化を事前に検査して、脳卒中(脳梗塞、脳出血等)などに襲われる危険性を避けるための予防検診システムのことです。

これは自覚症状のない脳梗塞(無症候性脳梗塞)など、特に症状がみられないまま進行する脳の病気の発見に優れた成果をあげています。この検査で使用されるのはMRIという装置です。MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは別名『磁気共鳴画像診断装置』と言います。どんなモノかと言いますと 穴のあいた大きな磁石の中に入り、FMラジオで使われている電波を体に当てて 体の中の様子を写真にする検査で 縦・横・斜めなど色々な方向から体の中を見る事ができます。

もちろん、頭の中だけではなく 他の体の部位も見る事ができます。もう少し解りやすく原理を例えると、体の約60~70%は水(H2O)で出来ています。この体内で一番多い水(H2O)の水素(hydrogen:H)の動きを見ています。この水素にFMラジオで使われている電波を当てて体の声を聞いているのです。

いちどあなたも人間ドックで体の声を聞いてみましょう。MRIの検査では色々な色合いの違う写真を撮影して 病気などが無いか調べていきます。この《色合いの違う》写真一つ一つに意味があり 一つの写真を撮影するのに3~5分程度時間がかかるため検査時間が少しかかります。脳の疾患は、はっきりとした自覚症状がなく 突然起こる場合が多いのが現状です。

脳の人間ドックを受けて 早期発見・予防に努めましょう。

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