人間ドックは、私達の体に病気や異常がないか細かく検査できる大切な存在です。早期に病気を発見できますし、自分の体の状態を詳しく知ることができるので病気の予防にもなります。そんな人間ドックで、近年、注目されているのがレディースドックというものです。これは、簡単に説明すると、女性に特化した人間ドックです。
このレディースドックでは、乳がんや子宮がんなど女性に多い病気を専門的に検査できます。特に最近では、乳がんにかかる若い女性が増えて問題になっています。日本では、女性の15人に1人が乳がんになると考えられています。死亡者の数は、年間1万人が命を落とすとされています。
レディースドックでは、乳がんの早期発見のためにマンモグラフィー検査というものを行います。これは、乳房のレントゲン写真のことです。検査方法は、まず2枚の板で乳房を挟んで平べったくします。その状態のまま、上下、左右から撮影していきます。
乳房を平たくすることで、レントゲン撮影時の被爆量を減らし、胸の内部を上手く撮影することができます。この検査で、乳がん、胸のしこり、乳がんに多い石灰化をみつけることができます。このマンモグラフィー検査は、赤ちゃんへの授乳中も検査を行うことは可能です。しかし、検査中に母乳が出てしまったり、乳腺が発達しているので正しい検査を行えない可能性が高いです。
よって、授乳中の方は卒乳してから検査を受けるようにしてください。